【脳外科】に関する知恵袋
【質問】
脳動脈瘤の手術について御世話になります。実母が脳に動脈瘤があるとのことで、このたび手術をうける事になりました。初めは、脳外科の知恵袋に関しては、実家の近くにある小さな病院でクリップ手術をするよう勧められていた様ですが今回、私が住んでいる街の有名な脳外科へ紹介してもらい手術受けられる事になりました。新しい病院では、母の場合カテーテルでコイル術ができるのではというお話でした。そこで質問なのですが、クリップ手術、コイル手術双方のメリット、転職といえば、転職に関する解説をすると、デメリットがあれば知りたいと思います。母は今まで、クリップ手術をすると決心していたのに、脳外科の知恵袋を見てみると、突然別の方法を言われて戸惑っています。
【解答】
私も一昨年の5月に未破裂脳動脈瘤が見つかり、昨年3月に血管内手術(カテーテルによるコイル塞栓術)を受けました。現在、何の後遺症もなく元気に過ごしております。私の場合は、動脈瘤の位置がクリッピング術の大変難しい場所だったこともあり、コイル塞栓術を勧められました。私よりも1週間早く開頭手術を受けた知人がいるのですが、彼は術後1週間程度はぼんやりとすることも多かった、術後1カ月程度は傷が痛んだり時々めまいがすることもあった(あくまでも個人の意見です)と言っていましたが、私は術後の経過は順調で、「やはり頭を開けるのは大変なことなんだね。」と2人で話しました。しかし、コイル塞栓術は術後血液が固まりにくくなる薬を半年程度飲み続ける必要があります。また、(まだ新しい治療法なので)術後の経過観察を(もしかしたら一生?)続ける必要があるようです。私が手術前に主治医にもらった説明書よりそれぞれの手術のリスクを転記します。1. 開頭による動脈瘤クリッピング術全身麻酔で開頭し、動脈瘤を洗濯ばさみのようなクリップで挟みつぶしてしまう方法です。いかなる場合でも合併症に対するご理解・ご了承が重要です。・術中破裂 動脈瘤に対して直接操作を行うため、術中に貼れるすることがあり得ます。そのまま放置できることも少なくありませんが、状況によっては出血がひどく、生命に危険が及ぶ事態も全くないとは言えません。・血管閉塞動脈瘤の近くには大小の重要な血管が存在しています。それが巻き込まれたりつぶれたりして血流障害をきたすと、脳梗塞になる可能性があります。半身不随や言語障害等、顕著な後遺症が出ることもあり得ます。・脳損傷・神経損傷手術により脳の一部が傷んでしまうことがあり得ます。無症状で済むことも多いのですが、時に高次脳機能の低下、記憶障害、半身麻痺や言語障害等が出る場合があります。(この1行は私(回答者)の場合限定かも)また動脈瘤の処置のためには、すぐそばにある骨をドリルで削る必要があり、この際に視神経が損傷される危険があります。それにより視力・視野障害の可能性もあります。・感染開頭手術には感染の危険があります。脳髄膜炎になると重篤な事態になることもありますが、抗生物質等で対処します。・肺梗塞いかなる病気、治療でも起こりうることですが、臥床のために手足の血行が悪くなり、転職に関する説明をすると、血栓が肺の血管を閉塞して、肺梗塞になる場合がまれにあり得ます。重症の場合、生命に危険が及ぶ場合も報告されています。他、全身麻酔によるリスクがあること、創部の問題等です。合併症の予測は大変難しく数字では責任ある答えをすることはできません。2. 脳血管内手術(カテーテル治療)頭を切らずに、足の付け根の血管からカテーテルと言う細い管を入れて、動脈瘤の中にプラチナ製の金属コイルを充てんして動脈瘤の中をふさいでしまう治療です。比較的新しい治療で、米国では20年、転職が、日本では13年程の歴史があります。新しい治療法なので長期的な安定性は未解決ですが、きちんと治療できているものは十分な治療効果があると考えられます。局所麻酔でも行えますので全身負担も軽く、術後数日程度の入院で済みます。脳外科の知恵袋の説明をすると、問題はクリッピング手術と同様に合併症です。・術中破裂クリッピング術では外側から、カテーテル治療では内側から動脈瘤に触れる訳ですから、相応の危険はいずれの治療の場合にも同様にあります。そのまま治療を続行し、治療終了できた場合は大事に至りませんが、終了できない場合は開頭手術に移行せねばならない場合もあります。また出血が強い場合には生命に危険が及ぶこともあり得ますので、クリッピング手術と同様に、十分なご理解・ご了承が必要です。・血管閉塞カテーテルの周りに血の塊が付着したり、コイルに過剰な血栓が付着したり、コイルがはみ出たり等、様々な原因で脳梗塞になる場合があります。場合により様々な後遺症が出る可能性があり、全く無症状で済む場合もあれば、半身麻痺や言語障害、意識障害等の重い後遺障害が残る場合もあり得ます。・穿刺部出血カテーテルを挿入した足の付け根の血管から出血が止まりにくい場合があり、止血のために血管縫合手術を要することがあります。足のしびれ・運動障害が残る場合や、腹部に出血が広がって重篤な事態に至る場合がまれに報告されています。・肺梗塞、コレステロール塞栓症カテーテルの治療に限らず、クリッピング術でも共通に起こり得ることですが、脳外科の知恵袋に関する説明をすると、治療後の臥床等により、稀に肺の血管がつまることがあります。また動脈硬化の血管からコレステロールが飛散し、手足や内臓の血管が閉塞して重篤な事態になる場合もまれに報告されています。また血管の屈曲や諸条件により、カテーテルが届かない場合やコイルを安全に入れられないと判断される場合には治療を中止することがあります。その場合には後日善後策を再度検討いたします。
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